タイムスリップ:明治・大正の金融機関を巡る建築紀行(その1)

金融機関編(1) VIDEO
金融機関編(1)

タイムスリップ:明治・大正の金融機関を巡る建築紀行(その1)

皆さま、こんにちは!「JAPAN思い出BOX」へようこそ。

今回は、明治・大正時代に日本の経済発展を支えた、金融機関の古写真をまとめた動画をご紹介します。

これらの銀行は、単にお金を預けたり貸したりする場所ではありませんでした。それは、日本の近代化という壮大なプロジェクトを、金融面から力強く後押しした、まさに「日本の心臓」とも言える場所でした。その重厚で美しい建物は、当時の日本の技術力と、未来への強い意志を今に伝えてくれています。

擬洋風から本格的な西洋建築へ

動画の冒頭に登場するのは、渋沢栄一が設立に関わった第一国立銀行 です。和風と西洋建築が融合した「擬洋風建築」の建物は、明治初期の日本の建築家たちが、手探りで新しい様式に挑戦していた様子を物語っています。

しかし、時代が進むにつれて、日本の建築は本格的な西洋建築へと移行していきます。日本勧業銀行 の和風洋館のスタイルや、京都銀行 のどっしりとした石造りの建物からは、西洋の建築様式を深く理解し、独自の解釈を加えていった当時の日本の建築家たちの技術の高さを感じることができます。

金融の中心地を彩った名建築

動画は、日本の金融の中心地を彩った名建築へと続きます。北浜銀行本店 の威厳のある石造りの外観や、横浜正金銀行 のルネサンス様式を思わせる壮麗な建物は、当時の銀行が、単なるビジネスの場ではなく、地域のランドマークとしての役割も担っていたことを物語っています。

そして、日本の近代建築を牽引した辰野金吾が設計した三井銀行本店 も登場します。左右対称の古典主義建築は、金融の安定と信頼を象徴しており、今見てもその威厳に圧倒されます。

多様化する銀行建築

動画の終盤では、日本の銀行建築が多様化していった様子が分かります。東海銀行本店のドーム型の塔や、日本興業銀行 の近代的な高層ビルのようなデザインは、当時の銀行が、それぞれの個性や時代背景を反映した、様々な様式の建物を建てていたことを示しています。

これらの金融機関の建物は、関東大震災や第二次世界大戦を経て、多くが姿を変えてしまいましたが、動画の中に残されたその姿は、当時の日本の技術力やデザインセンス、そして何よりも、近代国家としての理想を追い求めた人々の情熱を、今に伝えてくれています。

「JAPAN思い出BOX」では、これからも、このような古写真や映像を通じて、皆さんと一緒に、古き良き日本の物語を紡いでいきたいと考えています。

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