タイムスリップ:明治・大正の商業施設(大阪・京都・名古屋)を巡る建築紀行
皆さま、こんにちは!「JAPAN思い出BOX」へようこそ。
今回は、これまでの東京を中心とした建築紀行から足を延ばし、大阪、京都、名古屋といった、日本の経済や文化の中心地で、明治・大正時代に建てられた商業施設の古写真をまとめた動画をご紹介します。
これらの建物は、それぞれの都市の個性を反映しつつ、当時の日本の活気と、西洋文化が地方都市にも浸透していった様子を伝えてくれます。
大阪:水の都に咲いたモダン建築
動画の冒頭に登場するのは、商都・大阪を象徴するモダンな建物群です。堂島ビルヂングや明海ビルヂング は、当時の最新技術で建てられた、重厚な洋風建築で、活気あふれる大阪のビジネス街の風景を形作っていました。
そして、大阪野村銀行 や北浜銀行本店 といった金融機関の建物からは、当時の大阪が、東京と並ぶ日本の経済の中心地であったことがうかがえます。
また、当時の大阪電気軌道の勢力を誇示する威風堂々としたビルディングである大軌ビルヂング と白木屋呉服店大阪支店、三越呉服店大阪支店の写真からは、東京だけではなく大阪でも、都市の商業が発展していった様子が分かります。
名古屋:新たな文化が芽吹いた街
動画の中盤は、名古屋へと移ります。松坂屋呉服店名古屋店 は、東京の百貨店に劣らない、豪華な装飾と規模を誇り、当時の名古屋の商業的な成熟を物語っています。
特に注目すべきは、いとう呉服店(松坂屋)名古屋 の写真です。現在は松坂屋として知られるこの百貨店も、当時は「いとう呉服店」という屋号で親しまれており、地元の文化に根ざしながら、近代的な商業の担い手となっていきました。
京都:伝統と革新が共存する都
動画の最後は、古都・京都の商業施設が登場します。大丸呉服店本店京都四条 は、伝統的な呉服店でありながら、時代の流れに合わせて西洋建築を取り入れ、近代的な百貨店へと姿を変えていきました。
古都の歴史と、新しい商業文化が共存するこの街の風景は、日本の近代化が、単に西洋化するだけでなく、伝統的な文化を大切にしながら進められていったことを示しています。
この動画は、日本の近代化が、東京だけでなく、全国の都市で独自の発展を遂げていったことを、商業施設という視点から見つめ直す、貴重な機会を与えてくれます。
「JAPAN思い出BOX」では、これからも、このような古写真や映像を通じて、皆さんと一緒に、古き良き日本の物語を紡いでいきたいと考えています。
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