タイムスリップ:明治・大正の庁舎施設を巡る建築紀行
皆さま、こんにちは!「JAPAN思い出BOX」へようこそ。
今回は、明治・大正時代に日本の地方行政の中心として建てられた、庁舎施設の古写真をまとめた動画をご紹介します。
これらの建物は、当時の日本が、どのようにして近代的な地方行政を確立し、地方都市の発展を後押ししていったかを、建築という視点から物語ってくれます。
近代行政の象徴:壮麗な地方庁舎
動画の冒頭に登場するのは、大阪府庁 です。明治7年(1874年)に撮影された初期の庁舎と、大正15年(1926年)に撮影された後の庁舎の写真が比較されており、時代の変遷とともに、庁舎がどのように進化していったかが分かります。
そして、奈良県庁 や京都府庁 、神奈川県庁 といった、全国各地の県庁舎が次々と紹介されます。これらの建物は、いずれも重厚なレンガ造りや石造りの洋風建築で、西洋の建築様式を取り入れつつも、日本の風土に合わせた独自の工夫が凝らされていました。
庁舎は、単なる行政の場ではありません。それは、地域の中心であり、人々の誇りでした。これらの壮麗な建物が地方都市に建てられたことは、当時の日本が、中央集権的な国家体制を築きつつも、地方の発展を重要視していたことを物語っています。
時代の変遷と、建築様式の変化
動画は、東京府庁 の写真で締めくくられます。明治27年(1894年)に撮影されたこの建物は、当時の東京の行政の中心として、国の発展を見守っていました。
これらの庁舎施設は、その後の関東大震災や第二次世界大戦を経て、多くが姿を変えてしまいましたが、動画の中に残されたその姿は、当時の日本の技術力やデザインセンス、そして何よりも、近代国家としての理想を追い求めた人々の情熱を、今に伝えてくれています。
「JAPAN思い出BOX」では、これからも、このような古写真や映像を通じて、皆さんと一緒に、古き良き日本の物語を紡いでいきたいと考えています。

